Blogヒーラー日記

エッセイ「ソウルファミリーの祖母」

2021.08.31
・今日の一言
日曜の朝、ヒーリング受講生向けに開催した『オンライン・ヒーリング練習会』(無料)が非常に好評でした。
他人の守護天使をリーディングする練習などしました。また近いうちに開催します!


「そこに居ていいんだよ、あんたのお家なんだからね」

せわしなく朝の支度をしている私に遠慮して、自分の居る場所をどいたみみこに私は言った。

私はよくみみこに言う。

「みーちゃんのお家なんだからいいんだよ」

“あなたのお家なのだから遠慮しなくていいのだ”ということを、そういえば私はよく彼女ら(めめへも)に言うなと、ふと気づいた。

このことは、私が子猫時代に、よく祖母から言われていた言葉なのである。

人は、子供のころに言われたことを、大人になって自分の子(やペットなど自分が育む対象)に言うものだ。

私は子猫のころから根っからのヒーラー気質、良くいうと人へ気を遣う、悪くいうならば人の顔色を伺う子猫だったので、人の邪魔にならないように居場所や物を譲ったり、おやつも遠慮して食べたりしていた(かもしれない。いや、おやつは違ったかも)。

そういう時に、それを見かねた祖母か必ず、

「あんたの家なんだからいいんだよ」
「うちの子なんだから」

と言ってくれたっけ。

その言葉は愛をたっぷり含んだ、すべてを許容するというエネルギーに満ちた言葉であった。

祖母とは一緒に暮らしていたので、反抗期の時は迷惑をかけたこともあっただろうが、それでも幼少期のころから現在の大人になるまで、一貫して私は祖母のことをとても信頼していた。

祖母はとても賢く、いつも本を読んでいて、歴史や哲学が好きで、クラシック音楽が好きで、自分の考えをいつも持っていて、孤独を楽しむ粋な大人だった。

私の趣味嗜好の大半は、祖母から受け継がれているように思う。

とにもかくにも、私は祖母からの大きな愛と影響をたくさん受けて育った。

私が25歳の時、周囲が独立開業をするのに反対する中、お金を貸してくれたのも祖母だった。

両親や周囲は、「自分でお金をためてからやれ」とか、「雇われて安定しているのがいいよ」などと言う、いわゆる“フツーの人”の、つまらない事を言って反対する中で、祖母だけが応援してくれたのだった。

おかげで、若いうちから私は挑戦することができたし、数年前に祖母にも無事お金を返すこともできた。

もしあれが、両親や周りの他人の大人が言うように、「お金をためてから」開業したら、私はもうすこしBBAになっていたわけで、20代の一番がむしゃらに頑張れる時を逃していただろう。

お金よりも、「今だ」というタイミングと情熱が大事なのだ。

このことは私にとって大切な哲学となっていて、なので「自分は若い子を援助するおばさんになろう」とこの時決めた。

若い人は、お金や知恵がないのは当然だと思うので、それは年長者が援助してやったらいい。

そうやって、誰かが誰かを助けて、また今度は助けられた誰かが別の誰かを助けて、歴史は繰り返して、回していけばいい。

少し話がそれてしまったが、そんな考えもあって前回書いた記事『ヒーラーデビューの生徒さん続々』で、パトロン気質の自分は、誰かを応援したいという気持ちが強い、というところにつながる。

違う違う、起業論を説きたかったわけじゃなくて、祖母のこと書きたいのです、スミマセン。

祖母は非常に先進的な人で、孫の私にとっては「賢者」そのもの。

結婚なんかについても、

「あんたは自分の仕事があって、自立しているから何にも心配がない。どうしても絶対に好きでしょうがない人ができたらするくらいでいいんじゃない、結婚は」

なんて言っていたっけ。

このブログはヒーラーのスピリチュアルな日記なので、そのような観点で遠慮なく書かせていただきたいのだが、私は、祖母とは「ソウルファミリー」といいって、血縁の関係だけに留まらない、魂の世界(ようは高次元)からの家族であると信じている。

なので、互いのことが、よくわかるし、この地球で血縁関係として培ったのだけではない、深い、彼方からの信頼関係があるように感じている。

しかし、そのように絶大な信頼を寄せていた、あの愛のある祖母が、最近、アルツハイマーになってしまったのだ。

前回、祖母に会いに行ったとき、祖母の様子はガラリと一変していた。

あんなに気丈な人だった祖母が、まるで、幼女になっていたのである・・・。




・・・長すぎるから続きは明日!!
果たして老いて、天に還っていくとは、どのようなことなのだろうか?


―フォースと共にあらんことを! AYANA