例えば、ただ何もせずに座っているだけ…それだけで究極にはもう瞑想は完成なのですが、皮肉なことにこれは私たちの自我（エゴ）には最も困難なのです。
すぐに目を開けたくなるし、スマホを触りたくなります。

私たち人間の自我（エゴ）は、何かを「する」という行為が大好きなので、瞑想という何もしない・行為から離れることを最も嫌います。
何十年もそのようにして社会の中で教えられて生きてきたので、このクセを矯正するには、辛抱強くトレーニングすることが肝心です。

「今日は瞑想はいいや・・・」
「瞑想上手くできているかよくわからないから、もういいや」
「横になって瞑想して、そのまま寝てしまってもいいや」
「今日は3分でいいや。」
など、など

これはすべて、自我（エゴ）の抵抗です。

　一般的に、瞑想習慣が一定期間（個人差があるので数ヶ月～数年）身につけば、ある程度エゴ手懐けることができます。
それまでは極力、瞑想会のような「参加した以上やらなければならない」機会を利用して瞑想をクセづけるのが賢明でしょう。


　「何もしない」ことに慣れ、マインド（自我・エゴ）を超えられるようになると、すばらしい景色を見ることが出来ます。
すべての自己否定、罪悪感、心配・不安から離れ、本当にくつろいで安心することが出来ます。

脳が温泉に浸っている感じ・・・
すべてOKで許されて安心していい感じ・・・
神様のおひざ元で育まれながらのびのびしている感じ・・・


このような感覚が日常生活で当たり前となるので、瞑想は人生の味わいを格段に深いものにします。根底に絶大な安心感をもちながら生きることになります。

　様々な習い事と同様、毎週“半強制的にやらなくてはならない”機会を設けた方が、圧倒的に早く慣れて上達していきます。結果的に、探究の道のりもずっと易しい道のりになるでしょう。

第一目標は、まずは「30分、じっと座れるようになること」です。